IT担当者養成講座
― IT担当者の必要性
IT担当者は、会社のコンピューターシステムやネットワークの運用管理の担当者であり、技術的な問題を解決し、データの安全を守ります。彼らは、ビジネスのニーズに合わせて最適な技術的ソリューションを提案し、新しい技術を使って会社が成長し、競争に勝つのを助けます。また、社員に新しい技術の使い方を教え、日々のサポートを行うことも重要な役割となります。要するに、IT担当者は会社のデジタル化と効率化を進め、安全を保ちながら、革新を推進する重要な存在なのです。
特にIT担当者がなぜ必要かを理解していただくには、AIやロボットが普通に使用される時代となり、現代のビジネス環境がどのように新しいテクノロジーに依存しているかを理解することが重要です。組織内でIT担当者が担う二つの主要な役割を踏まえて、その必要性を詳細に解説します。
1,日々の運用管理の重要性
【システム維持】
企業のITインフラは、日常業務の基盤となるため、その健全性と性能の維持は不可欠です。IT担当者は、技術の進化に応じてインフラを更新し、ビジネスの継続性を保つためにシステムの監視とメンテナンスを行います。
【障害対応】
システム障害やセキュリティブリーチは企業の運営に大きな損害をもたらす可能性があります。IT担当者は、これらのインシデントに迅速に対応し、業務の中断を最小限に抑える責任を担います。
【ユーザーサポート】
効率的なユーザーサポートは、エンドユーザーの生産性を維持し、技術的な問題がビジネスプロセスに影響を与えないようにします。IT担当者は、社内ユーザーの第一線の支援として機能します。
【セキュリティ】
情報セキュリティはビジネスリスク管理の中心であり、IT担当者はセキュリティの強化とデータ保護の維持に不可欠です。
【バックアップと復旧計画】
災害やデータ損失が起こった際に、ビジネスを迅速に復旧する能力は、IT担当者による事前の準備と計画によって左右されます。
【文書化とコンプライアンス】
法的要件や業界標準に対する遵守は、企業が罰則や評判損失を避けるために必要であり、IT担当者はその確保を担います。
2,長期的な戦略立案の重要性
【技術のトレンド分析】
企業が競争力を保つためには、新しい技術を理解し、適切な時に採用することが重要です。IT担当者はこれを実現するために、市場と技術のトレンドを分析します。
【戦略立案】
ビジネスの目標を支えるIT戦略の策定は、長期的な成功に直結します。IT担当者はビジネスニーズとテクノロジーの可能性を照らし合わせて、戦略を立案します。
【予算管理】
IT投資はしばしば大きな予算を必要とします。IT担当者は予算の効果的な管理を図ります。
【イノベーション推進】
新しい技術の導入は、業務プロセスの効率化や新たなビジネスモデルの創出を可能にします。IT担当者はイノベーションを牽引する役割を果たします。
【人材育成】
技術の進化に伴い、スタッフのスキルも進化する必要があります。IT担当者は継続的な教育とトレーニングを通じて、社員の能力向上を促進します。
【パートナーシップの構築】
ベンダーとの関係は、技術サポートやサービスの質を確保するために重要です。IT担当者はこれらの重要な関係を管理し、維持します。
― 本講座のカリキュラム
本講座は、全部で6章の構成で講義を行います。また、講義に入る前の基礎知識として、また受講後のファーストガイドとして「IT担当者 専門用語集一覧(基本用語と仕組みの解説)」を配布し、初心者の方でもITに関する最低限の知識を身に着けることができ、また実践に入る時の指針となるようにしています。そのため、安心して講義にご参加いただけます。
- パソコンと周辺機器
・パソコンの仕組み
・CPU
・メモリとディスク
・OS
・ディスプレイとプロジェクタ
・その他周辺機器とドライバ
・スマートデバイス - 社内インフラ
・ネットワークの基礎
・IPアドレス
・ルーターとスイッチ
・LAN
・WAN
・VPN
・サーバーの基礎 - 情報セキュリティ
・情報セキュリティとは
・マルウェア
・不正アクセスの脅威と対策
・アカウント管理と権限
・情報セキュリティリテラシー
- これからの企業におけるシステム運用管理の位置づけ
・AIとの関わり合い
・ChatGPTを使ってみる ※実践有り
・ITコミュニケーションの在り方 - 基礎としてのITシステム
・そもそもなぜIT基盤が重要なのか?
・IT基盤運用管理の基礎原則とビジネスへの影響
・Iそもそもなぜデジタル化するのか?なんでアナログがダメなの?
・IT担当者とWEB担当者の必要性
・ひとり情シス問題と情報システム部門の重要性
・IT基盤運用管理業務とDXの関係
・デジタイゼーション・デジタライゼーション
・デジタルトランスフォーメーション
- 物理的にインフラ構築の流れの解説
・レイアウトの決定から使用する業務アプリまで - サーバーの設置
・サーバーの種類と選定
・サーバールームの構築とセキュリティ対策 - パソコンの調達とセットアップ
・パソコンのスペック選定
・パソコンのセットアップ
・発注と手配のプロセス - プリンターと複合機の準備
・業者とのコミュニケーション
・プリンターおよび複合機の設定 - ネットワークのインフラストラクチャの構築
・床への配線計画(無線LANの場合も)
・ネットワークのセキュリティ対策
- サーバーのセットアップと管理
・サーバーのオペレーティングシステムのインストール
・アクティブディレクトリの理解(構築と権限設定)
・ウィルス対策ソフトとファイアウォールの設定
・システムポリシーについて
・バックアップ
・オンプレとクラウドの比較 - アカウント管理
・アカウントの発行と管理
・パスワードポリシーの設定
・メールアカウントの設定 - 運用サポート
・サーバーのOSバージョンの確認
・サーバーのヘルスチェック
・入社・退社手続きとクリーンアップ - サーバーミラーリングと冗長性の確保
- 業務システムの選定と管理
・オフィスソフトウェアの導入
・合理化S/Wの採用について注意事項
・Saasの基本とシステムの選び方 ※実践有り
・ライセンス管理 - 業務プロセスの効率化と生産性向上の方法
・アナログ作業をデジタル化する基本手順
・最小範囲からシステム開発まで - 情報セキュリティ
・データの暗号化とセキュリティポリシーの設定
・ファイル送信の仕方の変化
・オンプレとクラウドの比較
・著作権とライセンス管理 - インフラ障害対策と予防
・インフラ障害発生時の対応プロトコル
・停電対策
・ディザスターリカバリと緊急時の対策
・セキュリティインシデントの対応
- ITコミュニケーション
・ユーザーサポートとコミュニケーションスキル
・IT担当者と他部署との連携 - 資産管理
・パソコン、OS、パッチ、ライセンス等管理 - トラブルシューティングと問題解決
・アップグレードとパッチ管理
・問題の診断と解決策の見つけ方
・トラブルシューティングの具体的ケーススタディー
・ユーザーサポートのためのヒントとテクにアック
- IT担当者とWEB担当者の重要性
・IT業界の変化
・人手不足、技術者不足と生産性の向上 - 社内で対応すべきか外注すべきか、その境界線は?
・外注するか否かの境界線について
・外注するときの手順 - 経営・DXとIT基盤運用管理
― 現在と未来の橋渡し
IT担当者は、ビジネスの現在と未来の橋渡しをする存在です。彼らは、日々の業務の円滑化と長期的な戦略の両方で組織の成功に不可欠であり、技術がビジネス価値に変換されることを保証します。これらの役割を遂行することで、企業は変化する市場の中で競争力を保ち続けることができるのです。
「周りがやっているから」ではなく、あなたの会社に「必要」だと考えています。
IT担当者養成講座では経営者のニーズに合致した担当者を養成できるようにプログラムされています。ぜひ一度、お問合せ下さい。わかりやすくご説明いたします。